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KAJA & JAMMIN'
皆さんがKAJAのことを書いてくれた文章です
ソロ、バンド共に全国展開のライヴを見せる中、Kajaは新たなる意味をこめて一枚のアルバムをレコーディングした。「EARTH」。 ひとつの地球であり、すべての生命体が宿る我々の母である。 かつてのRoots Japanese Reggaeのイメージを逸脱したその様相に、周囲は戸惑いを隠せなかった。
ある音楽ライターはこう語る。
「若いレゲエフリークから持て囃されたReggae Kajaの転機を
意味している。これはすべての人間が心に秘めた母性の歌だ」
哀愁のメロディが延々続き、Kajaの掠れた声が神に問い掛けるように鳴り響く。 やがてクライマックスへ向かい、ギターと歌は魂の叫びへと変わり、最後は燃え尽きるように消えていく、 といった実に刹那的な曲である。ライヴで披露する場合においても観客は、それまでの楽天的なノリとあまりにギャップがあるため、 誰もが固唾を飲んで釘付けとなってしまう有様だ。
曲が終わると同時に拍手喝采となる姿を何度見たかわからない。 そして、Kajaの秘められたLove&Soulは、いよいよ海外の人間をも魅了しだす。
皮切りは1990年、大阪で開催された半年間で2300万人を動員したという「花の博覧会」にて、 ラテンの祖国カリブ海を横にしたマヤ遺跡の国、ベリーズとの友好親善コンサートに出演。 その翌年はボヴ・マーレィを偲ぶ国際イベント「Bob Marley Colling」に。 さらにはロンドンでのライヴツアー、90年代後半にはニュージーランドでの「ジャパンフェスティバル」に日本代表として出演を果たしている。
現在、最も記憶に新しいのが2001年の春、スイスツアーを成功させたことだ。 ステージを共にしたダンサー、ローズラはKajaを「ワールドミュージシャン」と絶賛する。
「彼の音楽には人々を癒す力がある。
歌詞が日本語であっても心には響いてくるもの。
日本人はみんな彼みたいにピースフルなの?」と話は尽きない。
現地ではビデオに収録され、各新聞社も挙ってKajaの名を書き連ねた。 ある社はジミースコットと同扱いで、ある社は、 「彼の高い声はカリスマ的なハスキーテイストがあり、低いときは気持ちよく暖かくて…」と。
日本人Kajaには、世界の人々の心を和ませる力があるようだ。
そして大きな商業ベースに飼い慣らされることなく、国内外、また団体や個人を問わず、 ただひたすら誠実な声にだけ耳を傾けようとするKaja。 彼の歌はエゴや誇りを寄せ付けない、まさに魂の響きなのである。

スパイス料理研究家/ちいさなファーマ―
The style of Kaja
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